2012年1月17日火曜日

中国は世界恐慌を乗り越える 副島隆彦

昨年から中国企業との仕事が増えて、中国経済や各国通貨の動向には注意を向けていたので、ちょうど良いタイミングで手に取りました。

文字も大きく、写真・図も多いので、2~3時間あれば読めてしまう量です。


この本は、中国の沿岸部ではなく、西部・内陸部に注目している点が面白く、現地調査を元に中国経済の現状が書かれています。

上海に何回か行ってみて実感しましたが、食費や交通費は低く抑えられていて、「激しいインフレが起きているというのはウソだ」というのは、その通りです。

上海などの沿岸部だけしか行ったことがないと、不動産価格が下落しているから、中国の景気は減退していくのかと思いがちですが、中国全体に目を向けると、いろんな気づきがあります。

反中国的な報道だけを見ていると、世界経済の大きな流れを見落としてしまうので、経営者やビジネスマン、資産運用や通貨分散を検討している資産家の方に、この本はオススメです。

景気予測が当たるかどうかは別としても、中国経済の現状を知りたい人は読んだほうが良いでしょう。


今度、上海に行ったら、この本の内容が本当かどうか、中国の友人に確かめてみたいです。


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