2011年11月10日木曜日

「通貨」を知れば世界が読める

為替と通貨に関する過去と現在と未来を解説した本。

読み始めたら、つまらない語り口で、買ったのは失敗かと思いましたが、読み進めるうちに、面白い内容も何点かありました。

1ドル50円も視野に入れて、ビジネスを考えないと、急激にドル安が進んだ場合に痛手を被るという視点は、起業家やビジネスマンは持っておくべきでしょう。

ただ、この本では、どういう通貨体制が理想的かという話に終始しているので、ビジネス上の円高対策などは書かれていません。

著者も「完結感はない」という言葉を最後に出している通り、この本では、何か結論を得たとか提言を得たという感想は得られません。こういう可能性もある、という提言なので、それを活かせるかどうかは読み手次第ということなのでしょう。


これからビジネスを行う上で、今以上にドル安が進行する可能性も高いので、海外展開を考えている起業家・ビジネスマンは読んでおいても良い本でしょう。


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